2018年3月27日

上海銅在庫が急増中

最終更新: 2020年3月20日

2018年3月27日 13:30


 
日頃は大変お世話になっております。
 

 
守谷営業所事務担当の久保です。


 
2018年、中国の商品先物市場である上海期貨交易所で、毎週末に公表される銅在庫が、下表の通り急増を続けています。

ことし3月23日の銅在庫は、なんと昨年末29日より15万トン以上増えて約2倍に増加しており、ロンドン金属取引所(LME)の銅相場も下落を続けるなか、ことしに入っての中国国内の銅需給に懸念が広がります。

しかし、過去に遡って上海の銅在庫を見てみると、また別な発見があります。
 

ここ数年のグラフを見ると上海の銅在庫は、毎年年末から4月初めにかけて、必ず大きく在庫を積み増しています。この事実を踏まえるなら、ことしの在庫の急増も心配することはないのかも知れません。

中国国内の銅需給がどんな状態であるのかは、4月以降、この在庫が減ってくるのかどうかを確かめていく必要がありそうです。

それにしてもなぜ、毎年こんなに大きな季節変動があるのでしょうか。

春節休暇がなにか影響しているのかも知れませんが、やっぱり不思議でなりません。


 
今後もいろいろな観点から「銅相場」を学んでいきたいと思います。


 
久保 淳

#銅相場

    0