2017年12月7日

世界の取引所の銅在庫動向

最終更新: 2020年3月20日

017年12月07日 16:00
 

 

 
日頃は大変お世話になっております。
 

 
守谷営業所事務担当の久保です。
 

 

 

 

 
今月5日の海外市場では銅が大幅に下落し、これを受け6日には国内の銅建値は2万円の下げとなりました。
 

 

 
その際、LME(ロンドン金属取引所)の銅在庫が大幅に増加したことが相場下落のきっかけだとも指摘され、大きく取り上げられました。
 

 

 
しかしこの日までLMEの銅在庫は、14営業日連続で減少、その間の減少量は76,375トンにもなり、比較するなら減少の方にも注目すべきかも知れません。
 

 

 

 

 
実はこのLMEの銅在庫減少によって、一時的ながら珍しいことが起こりました。このところ増加を続けてきたCOMEX(ニューヨーク商品取引所)の銅在庫が、LMEの銅在庫を上回ったのです。
 

 

 
これは手元に資料のある2007年5月以降では初めてのことです。
 

LMEの銅在庫を保管する倉庫は世界中にあるのに対して、COMEXはすべてアメリカ国内、上海はすべて中国国内です。
 

 

 
これまで世界的な非鉄金属取引の中心はLMEであり、その価格は世界の銅価格の指標にもなってきました。
 

 

 
しかし銅の取引所在庫の動向から見る限り、LMEの地位は徐々に低下しているように思えます。
 

 

 
これを見ても、銅相場や在庫の状況を見る時には、LMEだけで判断するのではなく、COMEXや上海の動向も確認した方が良さそうに感じられます。
 

 

 

 

 
COMEXや上海の取引所の相場については、海外のサイトではありますが、ホームページでほぼリアルタイムに、しかも無料で確認できますので、閲覧して見るのも良いでしょう。
 

 

 

 

 
今後もいろいろな観点から「銅相場」を学んでいきたいと思います。
 


 

 
久保 淳

#銅相場

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